2010年11月7日日曜日

「夜のピクニック」   恩田 陸

面白かった!!
前から読みたいな~とは思ってたんですが、早く読んでおけばよかった~~!!

この人ってほんと、キャラを魅力的に書くことの天才な気がする。
1人1人ホントにイイキャラしてて、誰一人としていらないキャラはいないんですよ。
(私の好きな他の作家さんにもいえることなんですが・・・。)
みんな“自分”を持ってて、それをちょっとずつ出していって、読者を魅了するのが上手い
というか・・・。

文書の書き方も、堅苦しいわけではないのに、ラノベとは違う重さがあるんですよ~。
描写とか、心情の書き方も上手い!比喩がバランスよくつかわれてて、的確な表現というか・・・。
読んでてまどろっこしくない。
これが最上の書き方、読者に気持ちよく伝わる方法っていうのがわかってる。
これ以上ぐたぐた書いたら長ったるいし、読んでて疲れる。
でもこれ以下だったら上手く伝わらない。
そういう匙加減が絶妙。
ホントこの作者さん上手い!

場面の持ってきかたも良いと思う。
いきなり変わったりするけど、全然受け入れられる。
むしろ自然。
最初誰の視点なんだろうな~。って思っても、ああ、この場面はこの人の視点が一番だなって
すごく納得できる。

女の人ならでは、というか、この文章は女の人じゃないと書けない、
というような文章の書き方。人物像。展開。

いいですね!!
好きだ恩田陸!!


では、これよりネタバレ含みますのでご注意を。





貴子がすごく好き!!
この大人さいうか、女ならではの知的雰囲気というか、
本人はまったく無自覚(否定してる)だけど、寛大さがすごく素敵です。

個人的には、忍と幸せになってほしいですね。
私、忍好きなんですよ~~。
多分恩田陸作品のなかで1、2を争う男前ぶりな気が・・・。
(といっても、まだ2作品しか読んでいないっていう・・・。←)

忍は見る目がありますね。
何気に高見君もお気に入りです。
この子も貴子のこと気にいってたし、何気に貴子人気なんですね。
よく見てる人には貴子の魅力がわかるのかもしれない。

融は、私のなかでは珍しく、主人公のわりにはあまり愛着のないキャラに認定されました。(え)
甘えて生きすぎてる。なんか俺様で、子供っていう印象を受けました。
俺様は俺様でも、花男の道明寺(笑)とは違った俺様具合なんですよ。
はっきり言えば、嫌いなタイプの俺さま具合ですね。
絶対融って名前は子供につけたくないって思った(笑)
・・・いや、別に子供産む気はないけどね(苦笑)

最後はああ、こいつも仮面脱げば、あるいはもう一つの一面はいいところもあるのかもなって
思ましたが、あまりにもその場面が少なかったので、あんまり良い奴とは思えなかった。

ホント、融は忍と友達になれて良かったと思う。
じゃなきゃ成長もしないかったし、面白くないまま人生過ごしてた気がする。
しかし、融はこのまま遊び人になりそうだ(笑)

貴子の話に戻りますが、ほんとにいい女なんだろうなって思います。
だから友達にも恵まれてて、友達に好かれるんだろうな、と。
そして無自覚で自分のことに鈍かったりするのが可愛い。
1人でなんとかしようとするところも私の憧れだったり。
強さ、しなやかさ、器量がいいというか・・・。

受け止めることのできる人は強くて、逃げずにいる証だと私は思います。

忍のことは、きっと千秋がいる限り知らないふりをするんだろうなぁと
思うと切ない・・・。
この二人、すごくいいカップルだと思うのに…。
二人で会話してる時、もうお似合い過ぎる!!
融は最初は複雑だけど、認めてくれそうな気もするし・・・。

場面が歩行祭という、非日常のなか中がらも、別にSFのような飛び抜けた世界って
わけじゃにないのに、この独自の雰囲気が出せるのはほんといいなぁと思います。
ほんとこの設定で良かった。でかした作者!
これ以上この物語にあうものはないし、このキャラたちにとっても最高の設定。

このキャラ達の数年後も見てみたい!!
それぞれもっと魅力的になってるんだろうなぁ・・・。

0 件のコメント:

コメントを投稿